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実はおっちょこちょい泥棒ではなく・・・・

先日の車泥棒さんの続編です。

ついに警察から電話が入りました。
犯人を捕まえたのだけど、何を要求しますか?
という問いでした。

これには正直困りました。
自分の一言で、この人の人生の今後が決まるのか?
と思うと、うかつなことが言えなくて、悩みました。
そこで正直に「被害金額(修理代やレンタカー代)を返してもらえるといいんだけど、後は何も要求がない・・・」
と伝えました。
この時点で、私は前回のメールに書いたように、この犯人はま~出来心くらいで盗難したのかな?と思ってたし、凶悪犯でないようなのでそう思ったわけです。

しかし、真実は大きく違いました。
あの落ちていた財布、まずこれは犯人のものではなくって、実はこれも盗難品でした。
被害者はワシントン大学の学生で、どうも私のアパートに来る前に、彼のトラックも盗んでいってたそうです。
実はこの犯人、これまでにかなりの数の盗難をしていたのですが、いわゆる証拠不十分で逮捕に至ってなかったような感じでした。それが、今回の事件で、うちのアパートのビデオカメラに写ったので、それが動かぬ証拠となり、ついに御用となったようです。
確かに、財布のIDの人間と、犯人が別人だったら、私達には犯人の顔写真しか残ってないとなり、それから犯人捜索となるとそうすぐには見つからないでしょう。でも、以前からマークされていたような人だったから、すぐ逮捕となったのかもしれません。

なので、犯人はこれまでの悪事も合わせて全部裁かれるため、私は彼に刑を要求しないと言ったところで、何も状況はかわらなかったらしく、どちらにしても彼は刑務所行きで、しかもそうすぐには戻ってこれないだろう、と警察の人は言ってました。
こういう場合普通心配するのは、この犯人が刑を終えた後に、リベンジに戻ってくるということだけど、今回の事件の場合、犯人は数多くの事件を起こしてるので、私を特定することはまず可能性が低いだろうということ、また運良く私は犯人に直接会わなかったので、さらに可能性は低くなるでしょうということ、裁判になった場合も、犯人と顔をあわせることはないらしいし、犯人確認などしに警察に行く必要もないでしょうということ、また駐車場の場所からは部屋番号が分からないでしょう、などなど、色んな情報を伝えてもらいました。

まるで、アメリカ刑事ドラマの数々のシーンが頭の中をよぎりました。
彼が単なるコソドロか、チョイ悪くらいにしか思ってなかったから、平然としてましたけど、実は本当に悪い奴だったんだ~ということが判明したので、警察からの電話が終わると、急にすごく怖くなって、体の奥のほうがビビッてしばらく体が震えてました。
それはちょうど、18歳の頃、チャリンコに乗ってて車にはねられて、一旦ボンネットに上がり、それから地面に落ちたことがあったのですが、でも、ムチ打ちで済んだのであまり驚いてなくて、でも、事件から1ヶ月くらいたったある日突然、怖くなって体が震えた時と同じ感覚でした(どうやら、私は神経伝達が遅いようですが)。

でも、何より被害が最小限で済み、うちの住民も私も無事でよかったです。
そう考えると、犯人が何故、たった3ブロック走っただけで、私の車と、全ての盗難品を置いて、立ち去ったのか、まったく理解できなくなりました。
財布も本人のものじゃなかったわけだし。う~ん、じゃ、やっぱりみんなが言うように怖いものでも見たのか?そうかもね~。

実はおっちょこちょい泥棒ではなく・・・・_e0076349_168943.jpg久しぶりにミートボールのチリソースパスタを作ってみました。
by okagesandesu | 2007-02-12 16:09 | シアトル生活


フラ、ぶうちゃん、サイエンス、大阪、シアトルとぶうちゃんの思い出、時々旅行記、人生は旅だね!


by okagesandesu

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